朝の連続テレビ小説ハイカラさん(NHK1982年)。
その主役を張りながら、2冊目のヌード写真集を篠山紀信に撮らせた女だからね。
性根が座っているんだ。
2児をもうけながら真田広之と別れたのも潔い。
アルゼンチンババア(長尾直樹監督2007年)でも手塚理美、亡母役として堀北真希と共演してる。
なんか、奇遇だよなあ(なわけないけど)。
終わってみるとさ。
第6話「夢想る」の脚本、手塚理美の母親と不倫相手との因縁には全く意味づけなされてなかったな。
そこがドラマの深めどころだと期待してみた俺だけど。
代りに、福山雅治の湯川先生と柴咲コウの内海刑事、何故か平底船に閉じ込められたり。
オブラートに油性ペンで書いた文字だけが水中で残り、なんて小さな謎解きは良かったけどな。
被疑者の芝居も見てくれも狙いが分からない。
最後の場面、学食で別れる時の柴咲の表情と福山の「おつかれさん」と言うセリフ回し。
これは白眉だったよ。
でも、それだけ。
湯川学と内海薫の恋愛ドラマも犯人周辺の人間模様も中途半端だからか。
全10話完結だっけ。
この第6話が出来もウケも底をつけた気がする。
次回第7話の幽霊話も、味付けが難しいよ。
期待するしかないのだけどさ。
でも、手塚理美の老けた貌のリアリティー、もっと生かせなかったのか、それが極めて残念。
不満はそれだけでもないのだけど、まいっか。
次の役者たちも、期待出来る。
生かせる場面と設定を、お願いしますよ。