天才ガリレオ福山、非科学トリックも暴く

 第8話「霊視る」の東野圭吾原作を紐解くとさ、色々分かる。

  @ 原作の物語設定では、被害者はクラブホステス、犯人は彼女に片思い(?)のスポーツライター。

  A 原作では殺人に関わるトリックに「科学的」要素が、ない。

  B 原作「霊視る」も前回「予知る」同様、「探偵ガリレオ」でなく続編「予知夢」の作品である。

 フジテレビ月9ドラマ「ガリレオ」、なぜか「予知夢」を先に持ってくるよなあ。

 なぜだろう(面白そうな話を後にもってきたいのかなあ、と勘ぐってしまう)。

 この「霊視る」、科学トリックや物理現象とは関係なく、犯行動機と経緯に妙味がある。

 つまり「天才ガリレオ」的ではない、ということ。

 福山雅治第13物理学教室での実験風景が見られないのか。

 ガリレオシリーズ第3集「容疑者Xの献身」ですら科学(物理じゃないけど)の要素があるのに。

 ガリレオドラマ映像としては、どうだろう。


 それだからだろうな、人物設定を全くかえてきた。

 何と言っても、女優を三人揃えてきた。

 そして、柴咲コウをどう絡ませるのか。

 しかも、釈由美子はメジャーだが、垢にまみれていない引田博子とたくませいこ。

 引田とたくまのシーンを大いに期待する。

 失われていた逸材発掘さる、というイメージなんだけどな引田博子さん。

 北村一輝に匹敵するくらいの「逸材度」を予感してるけど。

 正直、出番が少ないことを思うと無念。

 てなことを想いながら、23時テレビ朝日で「モップガール」を観ていたんだ。

 この頃、ちょっとハマってさ。

 北川景子。

 谷原章介との映りがいい。

 というか、北川景子を泥臭く見せる演出がいい。

 オープニング映像と楽曲を、スタイリッシュに録りながらさ。


 もう何年も昔の映画だけど。

 「CASSHERN(キャシャーン)」(紀里谷和明監督2004年)の映像を思い出す。

 凝られた映像美と暗く理解し難い脈絡の映画作品。

 宇多田ヒカル(主題歌)のプロモーションビデオと揶揄され酷評されたっけ。

 そんなテイストを感じさせるオープニングが、微妙に合うんだなドラマ主人公北川のトボケ具合と。

 そこがウマいよ。

 第2話「離脱る」食品会社工場長の蛭子能収さんが、今夜のモップガールじゃSM趣味の作家だぜ。

 俺あれにゃあ、感動して涙押さえながら蛭子さんのセリフ、噛まないかと耳をそばだてていた。

 意外とスラスラ言えてたから、二度感動したね。

 そこで「ガリレオ」だけど。

 料理教室の設定にしたのは、正解だと思う。

 女優陣、可憐に見えて強かな女性たちだよ。

 ところで、この第8話「霊視る」。

 犯人像がカギとなる。

 動機が犯行トリックと密接に関わる。

 そこまで、イジるのかな。

 そして犯人、どう性格づけするのかな。

 それが、楽しみだ。



ガリレオ福山雅治最後の天才探偵に挑む

 ガリレオ明日からなのに、フジテレビのヤツ踊る大捜査線ばかりかよ。

 織田裕二をタップリ拝んだから、俺はいいけど。

 暴れん坊ママの大泉洋も、可哀想に見えてきやがった。

 やたら煩い缶コーヒーのCMあるでしょ。

 益々嫌いになるかと思ったら(連呼だけだもん)、憎からず思えてきたから不思議だよなあ、俺も。

 CMと言えば、ソフトバンクもよくやるよね。

 ウオークディスウエイにのって、ガタイのいい黒人のお兄ちゃんが中華料理店に入った。

 樋口可南子おかあさんの、困った顔(お兄ちゃん、遅刻したから)。
 上戸彩、携帯出して見せて「家族通話無料なんだから電話してよ」。

 暴れん坊ママ、やっぱりちょっとだけ覗こうかなと。

 樋口可南子と言えば、思い出した。
 前回、ラブ&ポップのこと書いたしね。


 村上龍の原作・脚本でドラマやったの、憶えてますか(知ってますか)。

 家族の肖像じゃなかった、最後の家族(2001年テレビ朝日)。

 樋口可南子のセン、俺決して嫌いじゃなくてさ。
 当時、チャンネル回したのだな。

 赤井秀和が父親で。

 松浦亜弥の娘だった。
 樋口、勿論良妻のお母さん。

 これだけで、ソフトバンクにダブリ涙が、なんてことないけど何か懐かしくは、あるなあ。

 ドラマとしては、全く期待していなくてね。
 ただ、丁寧に撮られている気がした。

 だから退屈さが余計に堪えてね、俺様としては。

 村上龍、小説の過激さと美しさ。
 映像だと、全て裏腹に出るみたい。

 呪われていると思えるくらい。

 そう言えば、この10年の長編小説のドラマ化、悉くツマラないんだな。

 もう、悲しくなるくらいにね。

 永遠の仔(2000年よみうりテレビ製作・日本テレビ系列)然り。
 天国への階段(2002年よみうりテレビ製作・日本テレビ系列)もそう。

 永遠の仔、あの長い小説一応読んでいたからドラマも結構つきあっちまった。
 第一回の冒頭(たしか)10代前半の娘が全裸で踊るように海に入るシーンがある。

 その役者の名前知らないけど。
 原作と映像の微妙なバランスとアンバランスを象徴していると思った。

 原作(小説)としては必然のある場面なんだよ。

 それが映像しかも、やたら制約の多いテレビドラマのコマとして見ると、全く不自然でしかない。

 理屈じゃなくて、ツマラないただそれだけ。

 文法が全く違うのに、何で気付かないんだろうね。


 岸辺のアルバム(1977年TBS金曜22時ドラマ)御存知だろうか。

 TBSが良質のドラマを制作していた時期だな。

 俺は、この作品を再放送で知り一気にのめり込んだ。

 実家のどこかに、全部自前で録ったビデオがまだあるはずだ。

 DVD化されてないのかなあ。

 是非、お薦めします。

 本当に質の高いものは、初回の視聴率低いのよ。
 これも、たしか14%台。

 22時のドラマだしね。
 傷だらけの天使と同じ。

 岸辺のアルバム、日常なさそうであるかも、なんてことが静かに進行していく。

 母親(八千草薫)が年下の男とホテルへ入る。
 エリート商社員の父親(松浦直樹)が仕事として人の死体を扱うようになる。
 中田喜子、上智大生の姉で黒人に犯される。

 若き(本当に若かった)国広富之がいわば主人公なのだが、その家族が静かに崩れていく。

 崩壊、じゃないんだな。

 昔は、崩れるのと崩壊とは違ったのよ。

 崩れていてもそのままの家族や夫婦なんて、いくらもあったさ(多分)。

 したら、家族の幸せの象徴である一戸建ての家。
 多摩川流域、ちょうど狛江あたりの堤防が台風で信じられないことに、決壊。

 その家もやがて流されていく。

 流されるその直前、国広が警戒を破って家に入る。

 家族の成長をしるした一冊のアルバムを取りにね。

 国広はそして、誰もいない家の中で泣きながら叫ぶ。
 テーブルさん、さようなら。
 はしらさん、ありがとう。
 かべさん、てんじょうさん、あかりさん、みんな本当にさようなら。

 子どもの俺が、ナンだかよく分からないけど泣いてたよ。
 貰い泣き。
 母親も啜り泣いてた。

 その多摩川の決壊。
 1974年、実際に起きたことなのね。

 子ども心に現実から虚構を写し取りそして現実に戻す、その脚本山田太一の才能に震えたんだと思う。


 山田太一、その後その作品「岸辺のアルバム」をノベライズしたから勿論、読んでみた。

 つまらない通俗小説だったな。

 原作小説とドラマ、似て全く非なるもの。

 日曜の面白い番組がないもんで、こんな与太話しちまったけど。

 踊る大捜査線に負けない醍醐味を本気で期待してるワケですよ。

 ガリレオ探偵にはね。

 視聴率、気にしないでね。
 天国の階段、7.2%を越えればいいじゃない。

 踊る大捜査線だって、平均18%だっけ20%台いってないからさ。

 福山雅治と柴咲コウ、それに北村一輝。
 これ、最高のトライアングルですよ。

 誰が抜け出すのか。

 ゲスト唐沢寿明が居ついちゃうのも、いいかも。

 柴田恭平は向いてない気がするけど(柔軟性がなあ)。

 大森南朋が来ると盛上がるか。

 ハゲタカと違う顔が出来るからね、彼はきっと。

 最後の家族、じゃない最後の探偵なんて後世呼ばれたら。
 天才ガリレオ福山雅治、あっぱれなのになあ。

 

探偵ガリレオの容疑者Xは模倣犯か否か

 ガリレオ迫ってきたな。

 何度も言うけど、1話完結物は正解だよ。

 2話目で解決されても、それなら2話目だけ見ればいいじゃんてハナシ。

 連続物、これは難しい。

 毎回完結するドラマが必要だ、プラスして連綿と底流にながれるドラマが加われば最高だろうな。

 ガリレオが底流ドラマを設定出来るとすれば、黒幕でも謎の組織でも(アンフェアみたいな)ない。

 柴咲コウと福山雅治との関係だろう、それしかない。

 北村一輝、彼は異能俳優だからカラミの意外性が期待出来る。

 でも軸は、柴咲と福山であることに変わりない。


 今日、9時からプレデター(日本テレビ)観ようと思ってたら、踊る大捜査線やるじゃないの。

 踊る!大警察24時、なんて警察密着モノやるから却って見えなかったよ。

 プレデター(1987年)古い映画だけど、異生物の存在にドキドキした覚えがある。

 でも、小泉今日子の歯列矯正変質犯が懐かしくて、踊る大捜査線を俺は観る(そろそろだ)。

 北村総一郎と北村一輝を混同してた頃もあったんだ。

 織田裕二も俺、悪く言ってきたから確かめてみよう。

 ドラマ、どれにしても難しいよな。

 太田総理秘書田中、今終わるところだけど。
 太田の青筋立てたトークのほうが、凡百のドラマより確実に面白いもの。

 太田光の総理がモノホンの石破防衛相に激しく言葉をブツけるんだものなあ。

 お笑いの実力を反映している。


 東野圭吾の探偵ガリレオ、例に違わず面白いよ。
 本嫌いの俺でさえ読めたから。

 容疑者Xの献身、の方が苦労した(長いから当り前か)。

 冒頭の伏線には全く気付かなかった。

 フジテレビ月9ガリレオがヒットすれば、容疑者Xの献身までドラマ化されるのは当り前。

 そうなったら、連続モノにせざるを得ない。

 印象だが、俺からすると容疑者Xより、宮部みゆきの模倣犯が楽しめたんだな。

 週刊ポスト連載時、欠かさず読んだものだ。
 単行本なら絶対ムリ。

 何だよ、番組冒頭で織田裕二の挨拶かよ。

 香取慎吾みたいなデカい口、見たくねえな。

 そう言えば、やっと最近旭化成の福山雅治いや湯川学CMにお目にかかることが出来た。

 ひとつ屋根の下、チイ兄ちゃんって声掛けそうになったぜ。

 変わらないなあ、福山さん。

 でも、柴咲ちゃんとの演技期待してるから、退屈させないでよ。

 あ、織田裕二の膨れツラ、みのもんたに似てるなあ(これ、失礼?)。

 あと、水野美紀もいいかも。

 や、ホントにいいよ。

 水野美紀、おかっぱ。
 

東野圭吾はドラマが似合うのかそれとも

 ガリレオといえば、東野圭吾。
 じゃないよね。
 ガリレオ、と聞いて東野を思い浮かべる人、多くないだろうよきっと。

 「白夜行」かな、それとも「秘密」か「容疑者Xの献身」が有名か。

 探偵ガリレオ。
 どうやら「秘密」や「白夜行」より先に出版されたらしい(1998年)。
 ガリレオだけじゃ、だからイメージ薄いと俺は思うけど。
 CXプロデューサー、自信のあらわれなのか。


 東野作品の映像化、「秘密」くらいしか俺は知らない。
 アノ手の状況設定が俺は苦手。
 宮部みゆき「理由」の方がピンときたなあ。

 東野圭吾は理科系出身だけあって、論理の破綻が少ないと思う。
 だから、短編が安心して楽しめる。

 ガリレオに期待してしまうのも、ソコにある。
 短編連作集だから、本来。


 1時間で、ストーリーもたせるのは脚本の腕なのだろうな。
 それと勿論、役者と演出の味付け次第。

 ホンマ、期待してまっせ。

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